Aboutアレッテについて
クラフトテキーラ「ARETTE」は、テキーラの4大創始家のひとつであるオレンダイン家の血を引き継いだ蒸留所で造られています。手作業による丁寧な製法を守り、時間と手間をかけて作り上げることで、豊かな風味と香りが生まれています。
Manufacturing
Process
ARETTEのこだわりと製法
Hand-Harvested手作業で丸ごと蒸し焼き
ARETTEでは、アガベを搾汁前に時間をかけて蒸し焼きすることによって、アガベ本来の甘みと風味を引き出しています。
アレッテ・クラシックライン：アウトクラベ（圧力釜）で約14トンのアガベを120℃で15時間加熱。
アレッテ・アルテサナルライン：マンポステラ（レンガ製のオーブン）で約40トンのアガベを80℃で48時間加熱。
加熱後はオーブンを開放し、1日かけて自然冷却。この間にアガベの水分が自然と出てきます。最初の約2時間で流れ出た水分は苦みを含んでいるため破棄し、その後に流れ出る甘い水分のみを搾汁後の液体と一緒に発酵させることで、雑味やえぐみを取り除いています。
Slow Fermentation,
With Natural Yeast天然酵母でじっくり発酵
アガベ由来の天然酵母とライムの木などの自然からもたらされる酵母によってじっくりと発酵させることで、ARETTEの奥深い風味が育まれます。
アレッテ・クラシックライン：ステンレスタンク（容量22トン）で3～4日間発酵。
アレッテ・アルテサナルライン：コンクリート槽（容量20トン）で5日間発酵。コンクリート槽は現在テキーラ全蒸留所でわずか3ヵ所しか使用されていません。
この自然発酵プロセスが、ARETTE独自の複雑さとまろやかさを加えています。
Preserving Purity & Flavor素材の純粋さと風味を守る
蒸留はステンレス製の蒸留器（銅製コイル使用）で2回行われ、熟成には、アメリカンオークの中古樽を使用。また、ボトルに充填する際にはボトルをテキーラで洗浄しています。全工程にテキーラ火山由来の湧水を使うことで、ARETTEのクラフトテキーラならではのピュアで深い味わいが生み出されています。
ARETTEでは、材料はアガベと水のみを使用し、本質的な風味を保っています。一般的なテキーラではカラメルなどの添加物で甘みを加える場合がありますが、ARETTEは自然な味わいを大切にしています。
Birth of Arette
クラフトテキーラ「ARETTE」の誕生
テキーラ・アレッテの創始者であるハイメとエドゥアルドのオレンダイン兄弟は、祖父、父、親戚など家族の多くがテキーラ業界に携わる環境で育ちました。彼らは、テキーラの4大創始家のひとつであるオレンダイン家に生まれ、物心ついた頃から自分たちもテキーラ業界に身を置くことを心に決めていました。
ある時、祖父は長年所有していた小さな工場 "El Llano（エル・ジャノ）" を売却すると口にしました。この工場は1900年頃に設立されたテキーラ自治区に現存する最も古い蒸留所のひとつで、祖父がオレンダインブランドの創業時に使用していたものの、生産量の増加に伴い、大きな工場に移転してからは放置されていました。
「売却するなら、私たちに譲ってほしい」
彼らがそう祖父に伝えたことが、アレッテの物語の始まりでした。その後、1978年に蒸留所を再建し、1986年には祖父が築いたオレンダインとは異なる、彼ら自身のブランド「ARETTE」を立ち上げました。
Brand Origin
ブランド名の由来
テキーラ自治区の近くに生まれた片目が見えない名馬「Arete（アレテ）」は、1948年のロンドンオリンピックで将軍ウンベルト・マリレスの手綱に導かれ、見事な勝利を収めました。この快挙はメキシコにとってオリンピック史上初の金メダルとなり、国中を歓喜に包みました。
「Arete」という名前は「ピアス・耳飾り」を意味し、創業者兄弟の母方の苗字「Giovannini（ジョバニーニ）」がイタリア由来であったことから、その響きを参考にイタリア風に"t"を加えて「Arette（アレッテ）」と名付けられました。
さらに、創業者のハイメとエドゥアルド・オレンダイン兄弟は幼少期から乗馬に親しみ、馬をこよなく愛していたことも、この名付けの大きな理由のひとつです。
